sentir(サンティール)・・・感じる
ビー・アンビシャス!深夜特急の旅もいよいよ最終章。
カラダ全体でビシビシ感じまくってきました。
先ずは、日本で一番行きたいお菓子屋《イデミ スギノ》さんへ。
好きな言葉は「永遠の未完成」。自分で作るお菓子であっても、その精度は毎日違うから自分で作るしかない。満足しない、そして諦めない姿勢。冷凍保存や作り置きをしない。だから11時開店。それでも、いつも「買えない」伝説のケーキ屋。
テイクアウトは6個まで、一時間以内。テイクアウト出来るものとイートインの商品が半々。お酒がキツイのでお子様NG、写真撮影NG、一個630円より。
気にならない訳がない。ちなみに、普段私はスイーツ買って食べない。
フルーツの酸味、リキュールやカカオの苦味、生姜の辛味。決して「甘さ控えめ」に逃げない。甘いだけじゃないお菓子。作るものは常にレシピを超えなくてはならない。ゼラチンの量も、ムースの柔らかさも、食べる温度も全てがギリギリ。
10年前、神戸にお店を構えていらっしゃる頃の焼き菓子をお土産に頂いた、その時は女性のパティシエールだと思っていた、イデミスギノさん。
食べると決めてた《アンブロワジー》は、プロの左官屋さんを超える程の完璧なグラッサージュが美しく、ダースベイダーのように黒々とテカテカしていた。
口に入れた途端儚く消えた瞬間芸術、マジで恋する5秒前に昇天した。