スペインはサンティアゴ巡礼路紀行的、自分探しの旅の終着地 『銀座 小十』
フグ白子と餅と湯葉の白味噌仕立てでお出迎え 旅人の冷えたカラダに沁みる味
小十に盛られた大間の本マグロと鳴門の鯛の造り ソムリエールが一杯をチョイス
アナゴめし。 この旅も〆だと思うと・・・溢れる涙をホカホカの湯気が隠してくれる
accueil(アクゥイ)・・・もてなし
王貞治選手に憧れ甲子園を目指した野球少年は、一念発起し包丁人を志す。
不屈の精神力と忍耐力で数々の試練を乗り越え2003年、日本で、世界で№1の繁華街GINZAに店を構える。ご主人は静岡県出身の69年生まれ。2008年ミシュラン東京創刊時に三ッ星を獲得。席数わずか14の世界一小さな三ッ星料理店。
それはそれは厳しい修業時代を経て達観した仙人のような、いえいえ、いたって普通な優しいご主人。田舎から押しかけた和食ビギナーな旅人を、温かいもてなしで迎えてくださった。ワインへの造詣も深く、サービスに女性のソムリエールが在籍、吟醸酒や焼酎を飲まない私でも美味しく食事を楽しめました。
「美味しい料理というのは、一度にたくさん作らないこと。」「効率を求めない。」
だから14席が精一杯。
「星を取って私を見る人の目が変わっても、私自身は変わるつもりはありません。」
そう静かに語りながら目がキラキラ輝くご主人。ああ、来てよかった。
-職人である事を貫く硬派な生き方-
そんな男達の店ばかり訊ね歩いた劇的紀行 深夜特急2010も最終回。
またいつか、ふらりとどこかに、で・で・でかけたいんだなぁ。
つづく・・・と、いいなぁ。