孤高のメス
「メス入れます?」 先日、出会って5分と30秒とちょっとの若いセンセイにパソコン画面を見ながら言われた。普段から肉や魚をバンバン捌きまくっている血も涙も無いような冷酷な私でも「ちょっ、ちょっと・・」股間そわっ、脇汗出た。(あくまでイメージ)
欧介さんも鈴木オートもよかったけど、更によかったクライマーズハイの堤さん。
その流れを汲む本作は、上映館も上映本数も少なく見逃してしまったのでなおさら興奮。助演に青い鳥で凄く印象に残った夏川結衣さん、脇を固めるのは余貴美子さんはじめ実力派俳優陣。あちこちから圧力かかって、しかたなくキャスティングしたタレントが一人でも入ると薄っぺらくなってしまいがちだが、まったく無駄なし異議なし。
『コツコツと手編みのセーターを紡いでいくような仕事。』
移植手術という重くなりがちなテーマを、あえてそう感じさせない演出にも拍手。
観たい観たくないは皆さんの自由ですが、この映画は四の五の言わず観て下さい。