みかわ豚のリエット。
フランス料理の王道。パンに塗って食べます。ワインが欲しくなる。ほら楽しくなる。
地味に塩漬けし一晩寝かす。地味に低温で煮込む。地味に木ベラでかき混ぜる。
ご覧のとおりヴィジュアルまでもが地味。ですが、立ち位置はテリーヌやキッシュに次いでプリュスのデリ御三家のひとり。自信を持って作っている料理です。
2003年、ジョエル・ロビュション氏が試食。『誰が作った?』という話になったとき、100%ダメ出しされるから手を挙げないで荷物まとめて失礼しようと隠れたら『セボン』と言われた、パリのステラマリスで働いていたフランス人に教えてもらったリエット。
ショーケースの端っこの、華やかなフランス産のフロマージュ達に囲まれて完全に埋もれてしまっていますが、それでいいんです。作るの凄く大変だから。一個500円。