先日、十数年前に仕事を教えていただいた先輩シェフからお電話をいただき、仕事や料理に対する考え方などを話しました。
小僧だった私もベテランの域に達する年齢になり、雑誌に登場するシェフ達が年下というのも当たり前に。新進気鋭の三十歳シェフの作るエスプーマやアガーや、そんな最新SFX的料理を知らない私は、ラタトィユを作りました。
あか抜けないクラシック。普通過ぎます。
でも、ひとくち食べて『うまい』と言っていただける自信はあります。私が発明した料理ではありませんが、昔から変わらないで引き継がれている料理は今年の夏も変わらず美味しい。 『なんだか無性に食べたくなる』そんな料理を今日も作ります。